潰瘍性大腸炎患者の長距離移動(電車・飛行機・車)での工夫

潰瘍性大腸炎での再燃時は、「3分の電車でも便意が耐えられない」ということが多くありました。今ではそのような症状はなくなりましたが、それでも長距離移動は身構えてしまいます。

そんなときに少しでも心配事が減るように工夫したことをまとめました。炎症性腸疾患(IBD)や過敏性腸症候群(IBS)になったばかりの方、家族に患者がいる方の参考になれば幸いです。

潰瘍性大腸炎患者の長距離移動で共通する気をつけたいこと

食事は控えめに

筆者の場合、一定量以上の食事を取ると便意を催します。そのため、長距離移動の際は電車・飛行機・車内での飲食は控えていました。特に旅行の場合、駅弁などの楽しみが無くなってしまうことは悲しいのですが、目的地についてトイレにいつでも行ける状態で食事をしたほうが安心感も得られより旅行が楽しめると思います。

早めにトイレに行く

トイレは早め早めが原則。ようやく目的地についたと思ってトイレに行ったら混んでいて使えない…ということはしばしばあります。多少面倒でも「トイレを見つけたら必ず行く」「途中駅やSA・PAなどで必ず休憩をとる」「行けるときに行く」を徹底すると安心感につながります。

電車移動での工夫

本数が少ない路線は避ける

目的地まで複数の交通手段がある場合、1時間に1~3本というような電車は避けるのが無難。待っている間に「お腹が痛くなったらどうしよう」という緊張感が生まれてしまうため、できれば「少し待てばすぐに次の電車が来る」くらいの路線での移動がベストです。

トイレ付きの電車に乗る

在来線でも一部路線ではトイレが付いている場合があります。特に、駅と駅の間隔が長い路線は安心材料に。

特急列車は高い確率でトイレが付いているので、あえてそちらを選んでみるのもおすすめ・

※電車にトイレが付いているかは必ずご自身で公式サイトをご確認ください

駅トイレの場所を把握しておく

通勤・通学で毎日電車に乗らないと行けない場合は、駅のトイレの場所を把握しておくと安心材料に。できれば、階段の位置も把握して、すぐにトイレに迎える車両も把握しておくとより安心できます。

指定席は通路側

指定席に乗る場合、有事の際にすぐに歩き出せる通路側が便利。また、席をネットで予約するときにトイレの位置がわかる場合があるので、極力トイレの近くの席をとりましょう。

飛行機での工夫

トイレに行けないタイミングがあることを把握する

離陸前・着陸前には必ず、シートベルトを着用しなければいけないタイミングがあります。なるべくそのタイミングで便意がこないよう、飛行機搭乗前や飛行中(シートベルト着用サインが消灯時)にトイレを済ますのがおすすめ。「飛行機にトイレがあるから乗ってからで大丈夫だろう」「空港にトイレがあるから到着してから行こう」という考えは危険です。

指定席は通路側

先述した電車の場合と同じく、有事の際にすぐにトイレに行ける通路側がベスト。予約時にトイレの位置も把握しておきましょう。

車での工夫

安心できる持ち物をつめこんでおく

車の最大のメリットは自分のもちものを大量に持ち込めること。

IBD/IBSでも安心しておでかけするための持ち物リスト」でご紹介したようなアイテムを車に備えておくと安心です。

非常用トイレを常備する

有事の場合のために非常用トイレを準備しておきましょう。従来のトイレと快適度は違い、使いづらいのは事実ですが、「最悪の場合でもなんとかなる」というお守りになります。

トイレットペーパーや消臭剤も忘れず準備しておきましょう。

渋滞情報を把握しておく

常に混むとわかっている道であれば避けたり、事前に渋滞情報がわかっているならルートをずらしたりと対策をしましょう。二人以上で乗っているのであれば、協力し合いながら渋滞情報をチェックすることをおすすめします。

SA・PAやコンビニ休憩はこまめに

観光地化されていない場所だと、SA・PAの間隔が異様に長かったり、なかなかコンビニなどの休憩場所が見つからない…ということがしばしばあります。中には200km以上SA・PAが無い区間も。

また、思ったより規模が小さくて、トイレが混んでいてすぐに使えなかったというケースも多いです。

多少面倒でも、見つけた場所でこまめに休憩をとり有事に備えるのが重要です。

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