潰瘍性大腸炎の症状が落ち着いているときは、年に1回、2泊3日ほどの旅行にでかけます。
旅行の心配事の1つが食事。日帰り旅行であれば家に帰って食事をとるのですが、数日におよぶ旅行となるとそうもいきません。
難病を患っている以上、食事には最大限気を使わなかればいけないのですが、逆にそれがストレスになることも。
しかし、旅行の目的が「リフレッシュ」なのか「観光」なのかによって、どの程度食事を我慢すればいいかは変わってきます。結論から言うと、リフレッシュ目的であれば、なるべく普段と変わらないような食事をすればお腹の不安は減る可能性があります。
この記事では、実際に筆者がやってみた対策で、なるべく旅行に制限をかけず楽しめるような工夫をまとめました。
「リフレッシュ」が目的の旅行の食事の仕方
「自然を楽しみたい」「ホテルで休みたい」「温泉でリラックスしたい」など「リフレッシュ」が主な目的の場合は、食事に重きはおかず、お腹にストレスをかけないような食事をするのがおすすめ。
部屋食付きプランの宿を選んで、食事中いつでもトイレにいける環境にしたり、ビュッフェ形式の宿を選んで「食べれるものを食べられるだけ」という食事方法にするとストレスがかかりにくいです。
また、出先では今のお腹の状態で食べられるものをコンビニで調達する、などの工夫で食事のストレスを減らすことができます。
普段から食べているもの(ヨーグルトや納豆など)をあえて旅先でも買うことで、普段の食生活と変わらないようにし、ストレスを減らすのも1つの手です。
「観光」が目的の旅行の食事の仕方
観光が目的となると、現地の食事も含めて旅行を楽しみたいですよね。旅行先までチェーン店やコンビニをつかいたくない…という場合は、トイレの個数が多い飲食店を探したり、事前にメニューをチェックしておくのがおすすめ。
例えば、「定食」しかないお店やコース料理のお店に行くと、少食の方には完食が難しかったり、食べるのを避けている食材が使われている場合があります。
筆者の経験では、満腹すぎると翌日の体調に影響しますし、便意が催しやすくなることもあり、腹八分目にしないとその後の行動に不安が残ります。
そのため、小皿など単品メニューが充実しているところを選んだり、中華料理や韓国料理など辛味成分が強い料理は避けるようにしました。
また、テイクアウトできるものであれば、トイレすぐに行ける環境(ショッピングモールや宿泊場所など)まで我慢し、安心できる場所で食事をするようにしています。
潰瘍性大腸炎におすすめの旅行先の食事
寿司・海鮮丼
健康面でメリットが多い「魚」は潰瘍性大腸炎の味方。症状が重い方はなるべく脂質を抑えた魚を選ぶようにしましょう。海鮮が有名な地域であれば観光として楽しめますし、寿司屋(特に回転寿司)であれば食べいたいものを食べたい分だけ調整できます。
うどん
潰瘍性大腸炎の方は食べる頻度が多い方もいらっしゃるのではないでしょうか。
症状が重い方はなるべく素うどんに近いものを、ある程度食事を楽しめる方は、地域限定のものを選んでみたり、定食になっているものを選ぶと食の楽しみが広がります。
和定食
日本人にあった食材で作られた和定食は旅行でほっと一息つける食事の1つ。
焼鮭ならビタミンDを補給できますし、味噌汁を飲むとお腹が温まり落ち着きますよね。
また、野菜の小鉢などがあると、旅行で不足しがちな食物繊維も補えます。
ただ、繊維が多く、腸に負荷がかかる「ごぼう」や「きのこ」などの食材が使われていることが多いので、食べられるものだけ無理しない程度に食べるよう調整が必要です。
ビジネスホテルだと朝食がビュッフェ形式になっていることが多いので、宿の選択肢にあげてみてください。